チタン材の窒化処理承ります

金属熱処理ソリューションの田中です。
チタン材は鉄と比較して強度と耐食性に優れかつ軽いと言われていますが、
強度は言い換えるとねばり強さのことを指すため、
耐摩耗性という観点ではむしろ劣るという弱点があります。

そこで耐摩耗性を付与して弱点を克服するために
表面を硬くする処理を行うのですがこれには様々な方法があります。
今回はその中でも「窒化」のご案内となります。

窒化の利点としては他の硬化方法と比較して
安価にある程度の硬度が付与できる点です。
具体的にはHV1200以上は確保可能です。

しかしチタンの窒化の処理条件は少し特殊になるため
一般的な鉄と同じ処理条件で窒化を行うことは推奨しません。
弊社ではチタン専用の窒化処理を承っていますので
まずはお見積からご検討下さい。

金属熱処理ソリューション
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硬くできるチタンの材質

金属熱処理ソリューションの担当の田中です。
チタンを硬くしたいお問合せが多いのですが、
硬くできる材質とできない材質があるのでご注意下さい。

純チタン :不可
α合金    :不可
α-β合金      :時効処理により可能
β合金    :時効処理により可能

ご参考までに。
その他ご不明な点がございましたら
何なりとお問い合わせください。

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熱処理時の変色不良(部分変色)

金属熱処理ソリューションの田中です。
今回は熱処理時の「部分的な変色」に関して
原因の一例をご紹介します。

綺麗な仕上がり言われる真空熱処理や、
低温で変寸が少ないとされるガス軟窒化などは
たとえ硬さをはじめとする機械的特性を満たしていても
外観が悪いためNGとされる場合があります。
(外観不良、変色不良)

よくある例としては製品表面の汚れが焦げ付き、
処理後に部分的に黒く変色する例が挙げられます。
熱処理業者の多くは前洗浄を行いますが
切削時の油・溶剤が洗浄で取り切れずに残留して
しまった場合が原因となることがあります。
事前に製品形状や切削時の油・溶剤の種類、
熱処理業者の洗浄方法等を打ち合わせ、
またはトライすることで未然に防止することが可能です。

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保磁力測定承ります

金属熱処理ソリューションの田中です。
保磁力の測定について紹介します。

鉄材料を加工(鍛造、切削、プレス、研磨、溶接等)すると磁化しますが、
熱処理(磁気焼鈍、磁性焼鈍、磁気抜き処理いろいろ呼称があり)によって
帯びた磁気を除去することが可能です。
ですが、磁気の程度は見た目で判別できるものではないので
専用の計測機器が必要となります。

金属熱処理ソリューションでは
以下の測定機器を保有しているため、
熱処理だけでなく検査のみのご依頼も承っております。
お気軽にお問合せ下さい。
自動計測保磁力計 K-HC1000(東北特殊鋼㈱製)
最大有効寸法:高さ25mm×幅50mm×奥50mm

こちらもご参照下さい(パーマロイの熱処理とB-Hアナライザによる保磁力測定)http://metalheat.co.jp/technique/index02.html

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熱処理の外製化を試算します

金属熱処理ソリューションの田中です。
今回はお客様にて内製されている熱処理の
外製化のご提案のお話です。

ものづくりにおける熱処理の工程はニッチでマイナーですが奥が深く、
高い専門知識や人海戦術が必要になります。また、日本は世界的に見ても
電気代が高く、人件費やランニングコスト、後継者不足・育成の観点から
内製を続けるべきなのか見直しを検討されるお客様も増えています。

そこで金属熱処理ソリューションでは
各種熱処理の専門家が外製化した場合のコストの試算を行っています。
外製化することで、お客様にとっては限られた工場スペースが空き、
より付加価値の高い事業分野に特化することが可能となります。

金属熱処理ソリューションでは
単品はもちろんですが、量産でも十分コストメリットが出せる
設備を揃えていますので、一度ご検討されてはいかがでしょうか。

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歯車の刃先の欠損(焼入後)

金属熱処理ソリューションの田中です。

歯車やギア等刃先の強度を上げるために
全体(ズブ)焼入れ、浸炭焼入れ、高周波焼入れ、窒化等
様々な方法で熱処理が施されていますが、
その中でよく使用時に刃が欠損するお話をよく聞きます。
原因としては硬度が高すぎたり、
高周波や浸炭における硬化層のムラが原因であることがあります。

金属熱処理ソリューションでは
高周波は周波数の調整やコイルの工夫で、
浸炭は熱処理条件の工夫で歯車表面を均一に硬化させることが可能です。

断面を切断してみると、歯車の凸凹に沿う形で
綺麗な硬化層が作られており、
より強度の高い製品を作ることができます。

案件の使用用途に合わせて提案していますので
ギア・歯車の欠損でお困りのお客様は是非お問合せ下さい。

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ガス軟窒化の変色について

金属熱処理ソリューションの田中です。

今回は
「ガス軟窒化した際に仕上がり色が違うことがあるが
品質や製品寿命に影響するのか?」
その疑問にお答えします。

通常、ガス軟窒化後の色は薄いグレー色をしています。
これが処理業者によって、黒かったり、青紫になる
場合があるというのですが・・・

 

結論として変色による製品への悪影響はほぼありません

 
処理業者によって色が異なるのは、恐らく処理設備がリーク
していて、外の大気が炉の中に入り込んでしまい、
表面が僅かに酸化していることが原因だと考えられます。
本来ガス軟窒化した製品の表面は薄いグレー色ですが、
リークしている設備では処理する温度帯で青紫や黒い色合いになります。

たとえ製品性能に影響が無くても
気味が悪い、不安、エンドユーザーが許してくれない
そう言われるお客様はいらっしゃると思います。
金属熱処理ソリューションのガス軟窒化は
いつ何時でも薄いグレー色ですので
安心してご利用下さい。

 
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窒化の特急対応

金属熱処理ソリューションの田中です。
先日、ガス軟窒化をご依頼いただいたお客様が
どうしても当日中に欲しいとご相談がありました。

処理設備のタイミングさえ合えば
半日も掛からず処理が完了するため、
午前中にお持込いただき、夕方出荷しました。

このような特急の場合も極力対応させて頂きます。
ガス軟窒化に関しては、通常時でも受入日から
必ず翌日に出荷する体制を整えています。

塩浴軟窒化(タフトライド)、ガス軟窒化、
イオン窒化等、現行の窒化納期にお困りのお客様は是非ご検討下さい。

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ステンレスへの窒化

金属熱処理ソリューションの田中です。
今回はステンレスへの窒化のお話です。

ステンレスは、耐食性の高さから多くの製品に使用されています。
オーステナイト系ステンレスは(SUS304、SUS316等)
高い耐食性を持つ一方、材料に硬さを持たせることは出来ません。
窒化による表面硬化は可能ですが、耐食性は低下します。

マルテンサイト系ステンレスは(SUS420、SUS440等)
熱処理で硬さを得ることが出来ますが、
耐食性はオーステナイト系と比較して劣ります。

つまり、耐食性と硬度が両立する材料や技術は市場化されておらず、
世界的なテーマとなっているのが現状です。
金属熱処理ソリューションも例外ではなく「量産性とコスト低減」に
重点を置き、既存技術の複合による耐食性と硬度の両立に向けた
研究開発を行なっています。
「耐食性と硬さのバランス」をお客様の使用用途に応じて、
既存技術の複合であらゆる可能性と視点からベストなご提案を行ないます。
処理条件指定、設備貸出し等も行なっておりますので
試作開発の際は是非お問合せ下さい。

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窒化化合物層

金属熱処理ソリューションの田中です。

今回は窒化についてお話します。
窒化は鋼材表面に硬い窒化物を作り、摺動性をUPさせる処理です。
液体を使って窒化させるタフトライドや、
ガスを使って窒化させるガス軟窒化が現在の主流といえます。

いずれも処理後の寸法変化はほとんど無いのですが、
厳密には表面に形成した窒化化合物で数μm大きくなってます。
そのため精度を要求されるお客様にとっては困りものです。

窒化化合物を作らずに窒化させる技術は既に確立されていますが、
どうしても主流の方法と比較すると高価です。

金属熱処理ソリューションでは、主流の技術を組み合わせることで
コストを抑える方法があります。一度お問合せ下さい。

 

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