より大型製品に対応(ピット式大型焼戻炉)

金属熱処理ソリューションの田中です。
ピット式の大型焼戻炉が導入されました。

【ピット型流気式焼戻炉(オリエンタル製)】
炉内寸法:φ850×1800mm
最高温度:700℃

従来(φ800×1600mm)よりも
さらに大物製品の対応が可能となりました。
ピット式ですので特に長尺製品に威力を発揮します。
各種焼きなまし等にご利用下さい。

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SK材の真空焼入れ

金属熱処理ソリューションの田中です。
SK3やSK5等の炭素工具鋼の焼入れはどこでも当たり前に行なわれていますが、
これが真空焼入れとなると実は出来る業者はかなり限られてきます。

ちょっとマニアックな話ですが
世の中の真空焼入れ炉のほとんどは処理中の冷却工程にガスを使う方式です。
しかしSK等、合金成分が少ない鋼材は、ガスでは冷却が遅すぎて焼入れできません。
(SKD等、合金成分が多い鋼材は問題ありません)

よって、冷却がより早い油を使用するのですが、
真空炉で油冷却に対応している仕様は、
カタログ上あっても導入している業者は非常に少ないです。

金属熱処理ソリューションでは
真空焼入れ炉のガス冷却はもちろん油冷却も可能なため
SKのズブ焼入れに対応しています。
歪みが少なく綺麗な仕上がりになりますので是非お試し下さい。

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ソルト焼入れ、お任せ下さい!低歪み編2

金属熱処理ソリューションの田中です
今回も塩浴(ソルトバス)熱処理についてご紹介します。

第3回:ソルト焼入れが低歪みな理由2

ソルト焼入れは、電気炉での焼入れに比べて歪みが少ないと言われています。
前回はその理由をご紹介しましたが、今回はもう1つご紹介します。

理由②均熱性が良いため
熱い鋼材を常温の水や油につけると水蒸気でブクブク泡立ちます。
しかし熱処理の世界ではこの状態は好ましくありません。
泡の中身は気体ですので、鋼材表面は気体と液体に覆われる
ことになり、冷却ムラが発生します。それが原因で歪みや硬度不良、
割れに影響してきます。

ソルトバスの場合、沸点が非常に高いため水蒸気が発生しません。
よって、鋼材全体に熱を均一行き渡らせることができ、
歪みが少ない理由のひとつになっています。

金属熱処理ソリューションでは
最適なセット方法とソルトバスで、お客様の製品を最小の歪みに抑えます。
ソルト焼入れ、液体浸炭(ソルト浸炭)、タフトライド
それぞれ試作、単品、量産まで承っております。是非お問い合わせ下さい。

金属熱処理ソリューション
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設備一覧はこちら
http://www.ht-solution.jp/solution/salt.html

ソルト焼入れ、お任せ下さい!低歪み編

金属熱処理ソリューションの田中です
先回に引き続き、塩浴(ソルトバス)を用いた熱処理についてご紹介します。

第2回:ソルト焼入れが低歪みな理由

ソルト焼入れは、電気炉やガス炉による焼入れと比較して、
歪みが半分から3分の1程度に抑えられると言われています。
理由として大きく2つあります。

理由①液体による浮力が働く
真っ赤になる程熱い状態にした棒状の鋼材の端をつまんで真横にすると、
重力で下に曲がりそうなことは、なんとなくイメージできると思います。
これがソルトバスの中で同じことを行なうと、液体の浮力が働いて
曲がりを抑えることができます。
また、熱処理において製品の熱処理炉内への置き方(セット)というは
非常に重要で、置き方ひとつ違うだけで歪みに大きく影響します。

金属熱処理ソリューションでは
最適なセット方法とソルトバスで、お客様の製品を最小の歪みに抑えます。
次回は低歪みのもう一つの理由をご紹介します。

ソルト焼入れ、液体浸炭、タフトライド
それぞれ試作、単品、量産まで承っております。
是非お問い合わせ下さい。

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ソルト設備一覧はこちら
http://www.ht-solution.jp/solution/salt.html

ソルト焼入れ、お任せ下さい!概要編

金属熱処理ソリューションの田中です。
今回からしばらくは、塩浴(ソルトバス)を用いた熱処理についてご紹介します。

第1回:ソルトバス概要

ソルトバスは薬剤を高温で溶かしたものですが、
これを熱媒体とした熱処理工法として主に以下のものがあります。

焼入       =ソルト焼入れ
浸炭(窒化)焼入=液体浸炭
窒化       =タフトライド(塩浴軟窒化)

当然、薬液成分はそれぞれ違います。
これらは昔ながらの熱処理工法で、
効率化・量産性を重視した時代の流れとともに、

ソルト焼入れ→真空炉等、工業炉での全体(ズブ)焼入
液体浸炭  →ガス浸炭
塩浴軟窒化 →ガス軟窒化

へと置き換わりつつあります。(例外でタフトは健在です)
これらソルトを使った熱処理は
確かに量産性では工業炉に劣りますが、

・硬度の均一性
・低歪み
・硬度と靱(じん)性の両立

等、現代の工業炉では引き出せない品質を
実現できるため、各工具メーカーさんを中心に
根強い人気があります。

次回はソルト焼入れが低歪みな理由をご紹介します。

金属熱処理ソリューションでは
ソルト焼入れ、液体浸炭、タフトライドの試作、単品、量産まで承っております。
是非お問い合わせ下さい。
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ソルト焼入れの設備はこちら
http://www.ht-solution.jp/solution/salt.html

焼入れシャフトのご案内

金属熱処理ソリューションの田中です。
今回は焼入れシャフトについてご案内します。

【焼入れシャフトとは?】
素材からの矯正→焼入れ・焼戻し→歪み矯正→検査の工程を
社内一貫で行なう、低歪み焼入済シャフトです。
金属熱処理ソリューションではこちらの製作、販売を行なっています。
シャフトは長尺の状態で焼入れ済ですので、
生産性を高める他、任意の長さで切断、加工することで、
工程短縮コスト削減に貢献する製品です。
外形を研磨することで、ニードルローラー、
ミニチュアストロークシャフト、ミニチュアボールネジ等にも
活用でき、幅広い産業機械部品に適用可能です。
定番品はφ2~6×2000mm(SUJ2やSUS420J2)ですが、
ご要望に応じてサイズ変更、材質変更は可能です。
小ロットでも対応しますので是非お問合せ下さい。

現在,難加工技術展2014&表面改質展2014へ出展中です。
お誘い合わせの上是非お越し下さい。
日 時:2014年7月2日(木)、3日(木)、4日(金)
場 所:ポートメッセなごや(名古屋市港区金城ふ頭2-2)
ブース:S-05
http://www.nikkan-event.jp/nh/

 

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パンチを長持ちさせたい

金属熱処理ソリューションの田中です。
最近のご相談で多いのがプレス金型の刃部:パンチが
短期間でクラックが発生し、長持ちしないという内容です。

使用時は強大な衝撃が加わるため、
当然硬いほうが良いだろうと考えがちですが、
焼入れで硬くすればするほど、同時に素材が脆くなっていき、
それだけクラックの発生リスクも高まります。

つまり、硬さと粘りのバランスを最適にすること
(硬さの調整)であっさり問題を解決できたりします。

金属熱処理ソリューションでは
色々熱処理条件を変えてじっくり検証されたい場合でも
豊富な設備群で柔軟に対応しております。
また、熱処理だけでなく材料、加工、熱処理等の各工程を
トータルに見直すことで最適なご提案を行なっていますので
何なりとお問合せ下さい。

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ステンレスへの窒化

金属熱処理ソリューションの田中です。
今回はステンレスへの窒化のお話です。

ステンレスは、耐食性の高さから多くの製品に使用されています。
オーステナイト系ステンレスは(SUS304、SUS316等)
高い耐食性を持つ一方、材料に硬さを持たせることは出来ません。
窒化による表面硬化は可能ですが、耐食性は低下します。

マルテンサイト系ステンレスは(SUS420、SUS440等)
熱処理で硬さを得ることが出来ますが、
耐食性はオーステナイト系と比較して劣ります。

つまり、耐食性と硬度が両立する材料や技術は市場化されておらず、
世界的なテーマとなっているのが現状です。
金属熱処理ソリューションも例外ではなく「量産性とコスト低減」に
重点を置き、既存技術の複合による耐食性と硬度の両立に向けた
研究開発を行なっています。
「耐食性と硬さのバランス」をお客様の使用用途に応じて、
既存技術の複合であらゆる可能性と視点からベストなご提案を行ないます。
処理条件指定、設備貸出し等も行なっておりますので
試作開発の際は是非お問合せ下さい。

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窒化化合物層

金属熱処理ソリューションの田中です。

今回は窒化についてお話します。
窒化は鋼材表面に硬い窒化物を作り、摺動性をUPさせる処理です。
液体を使って窒化させるタフトライドや、
ガスを使って窒化させるガス軟窒化が現在の主流といえます。

いずれも処理後の寸法変化はほとんど無いのですが、
厳密には表面に形成した窒化化合物で数μm大きくなってます。
そのため精度を要求されるお客様にとっては困りものです。

窒化化合物を作らずに窒化させる技術は既に確立されていますが、
どうしても主流の方法と比較すると高価です。

金属熱処理ソリューションでは、主流の技術を組み合わせることで
コストを抑える方法があります。一度お問合せ下さい。

 

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高温黒染め技術

 金属熱処理ソリューションの田中です。

防錆方法として広く普及している黒染めですが、今回は「高温黒染め」をご紹介いたします。
「高温黒染め」は通常の黒染めより高温で処理することで、
鉄鋼表面により強固で緻密な酸化皮膜を形成し、防錆力をUPさせる処理です。

(防錆力イメージ)
黒染め < 高温黒染め < メッキ
~通常の黒染めとの違い~

①鋳鉄や浸炭後の製品に処理OK。(通常では着色困難です。)

②耐食性、耐熱性UP。仕上がりも綺麗。

③処理後の溶接OK。剥離なし。(化学変化で母材内部まで浸透しているため。
 塗装やメッキは剥離の可能性があります。)

④寸法変化が無く、短納期低コスト。(高温とはいえ変寸に影響ない温度です。
 特に、焼入とセットでご依頼頂いた場合、焼戻しを兼ねて処理するため、
 別々に依頼するより納期とコストの低減が可能です。)

有効寸法:□100×200L(プレス部品、ネジ、ボルト等の小物製品向きです。)
一行でまとめますと、「普通の黒染めの性能向上版(サビに強く綺麗)」ということです。

ご興味があられるお客様は、金属熱処理ソリューションまでお問合せ下さい。

 

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