金属熱処理ソリューションの田中です。
今回はステンレスへの窒化のお話です。
ステンレスは、耐食性の高さから多くの製品に使用されています。
オーステナイト系ステンレスは(SUS304、SUS316等)
高い耐食性を持つ一方、材料に硬さを持たせることは出来ません。
窒化による表面硬化は可能ですが、耐食性は低下します。
マルテンサイト系ステンレスは(SUS420、SUS440等)
熱処理で硬さを得ることが出来ますが、
耐食性はオーステナイト系と比較して劣ります。
つまり、耐食性と硬度が両立する材料や技術は市場化されておらず、
世界的なテーマとなっているのが現状です。
金属熱処理ソリューションも例外ではなく「量産性とコスト低減」に
重点を置き、既存技術の複合による耐食性と硬度の両立に向けた
研究開発を行なっています。
「耐食性と硬さのバランス」をお客様の使用用途に応じて、
既存技術の複合であらゆる可能性と視点からベストなご提案を行ないます。
処理条件指定、設備貸出し等も行なっておりますので
試作開発の際は是非お問合せ下さい。
金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp