ソルト焼入れ、お任せ下さい!概要編

金属熱処理ソリューションの田中です。
今回からしばらくは、塩浴(ソルトバス)を用いた熱処理についてご紹介します。

第1回:ソルトバス概要

ソルトバスは薬剤を高温で溶かしたものですが、
これを熱媒体とした熱処理工法として主に以下のものがあります。

焼入       =ソルト焼入れ
浸炭(窒化)焼入=液体浸炭
窒化       =タフトライド(塩浴軟窒化)

当然、薬液成分はそれぞれ違います。
これらは昔ながらの熱処理工法で、
効率化・量産性を重視した時代の流れとともに、

ソルト焼入れ→真空炉等、工業炉での全体(ズブ)焼入
液体浸炭  →ガス浸炭
塩浴軟窒化 →ガス軟窒化

へと置き換わりつつあります。(例外でタフトは健在です)
これらソルトを使った熱処理は
確かに量産性では工業炉に劣りますが、

・硬度の均一性
・低歪み
・硬度と靱(じん)性の両立

等、現代の工業炉では引き出せない品質を
実現できるため、各工具メーカーさんを中心に
根強い人気があります。

次回はソルト焼入れが低歪みな理由をご紹介します。

金属熱処理ソリューションでは
ソルト焼入れ、液体浸炭、タフトライドの試作、単品、量産まで承っております。
是非お問い合わせ下さい。
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