金属熱処理ソリューションの田中です。
最近は真空浸炭のお問合せが増えています。
お客様が真空浸炭を選定した理由でよくあるのが
「真空浸炭は歪みが少ない」
というフレーズです。
同じように焼入れでも
「真空焼入れは歪みが少ない」
ということがよく聞かれます。
はっきり言うとその情報は誤りです。
鉄鋼に熱を加えて組織を変える以上、
歪み、変寸は必ず発生します。
もちろん金属熱処理ソリューションでも
真空浸炭は承っておりますが、
目的が変寸対策なのであれば
今となっては珍しい、液体浸炭をおすすめしています。
現代の浸炭焼入れはガスを使って浸炭させる、
ガス浸炭が主流となっています。
一方液体浸炭は、薬剤を加熱した浴槽を使って浸炭させます。
液体で処理するほうが、製品全体に水圧が加わるため、
ガス浸炭よりも3分の1から半分程度、変寸が少ないと
言われています。
特に薄い板状の形をしている量産部品におすすめです。
一度お試し下さい。
金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp