長寿命化 事案1
低炭素鋼で硬度をHRC55以上は可能か
高周波焼入れでは処理不可能な複雑形状でも可能です。使用用途に合わせて最適な熱処理方法をご提案致します。例えばS45Cで硬度HRC60の実現が可能です。
長寿命化 事案2
SS材で硬度HRC55以上は可能か
表面への硬度確保でしたらカーボン量の少ない材料でも可能です。使用用途に合わせて最適な熱処理方法をご提案致します。SS材でも最高HRC55以上の実現が可能です。
長寿命化 事案3
S45Cを全体焼入れで耐摩耗性と耐久性を向上させたい
今回のケースでは、油焼入れからソルト焼入れに変更することで、耐摩耗性と耐久性の向上を実現しました。硬度もHRC40~45から、HRC55~60まで向上しました。
様々な工法から最適な提案をさせて頂きます。お問い合わせ下さい。
長寿命化 事案4
金型の寿命を伸ばしたい
真空マルクエンチ処理にて型寿命を従来工法より約2割向上させることが可能です。
当社の真空マルクエンチ処理は、RV処理として独自改良を行い、均一な硬度の確保や歪み量の低減、型寿命の向上を目的とした新しい熱処理方法です。
従来の窒素加圧ガス冷却で処理する大物の金型品では、冷却不足による硬度ムラの問題や歪み・変形等、様々な問題が発生しやすいと思われますが、当社の真空マルクエンチ処理(RV処理)は、炉入れから熱処理、冷却まで全ての工程が真空状態で処理され、 均一な硬度の確保や歪み量の削減、型寿命向上を実現しています。主にダイカスト金型、各種鍛造金型等に使用される熱間ダイス鋼類(SKD-61等)の大物に対して特に有効です。是非お試し下さい。
※有効寸法:600(高)×600(幅)×1050(長)
長寿命化 事案5
S55Cを真空焼入しているが硬度が入らない
Ф30×300のシャフトを真空油焼入していましたがHRC25程度しか硬度が確保できませんでした。今回は内部硬度も必要でしたので、熱伝達の良いソルト焼入を採用。薬剤もオリジナルブレンドのものを使用することで内部硬度を向上させることができました。金属熱処理ソリューションはあらゆる処理から最適な処理工法をご提案いたします。
長寿命化 事案6
ベアリングを浸炭しているが、かじりが発生した
某ベアリングメーカーA社からのお問い合わせです。
車の回転座に使用するベアリングを浸炭されていたそうですが、使用用途をお聞きしたところ、摺動部に過大な摩擦力が生じ、塑性変形してかじりとなったとのことでした。
金属熱処理ソリューションでは浸炭よりも耐摩耗性に優れ、変寸が極めて少ない窒化(ガス軟窒化)をご提案させて頂き、問題を解決することができました。
長寿命化 事案7
ベアリングを窒化しているが持ちが悪い
某ベアリングメーカーB社からのお問い合わせです。ベアリングを窒化されていたそうですが、強大な面圧が加わるため、硬化層の薄い窒化ですと耐え切れずにへこみが発生するなど品質的に問題があるとのことでした。金属熱処理ソリューションでは、より硬化層が深くなる浸炭や浸炭窒化をご提案させていただき、問題を解決することができました。
長寿命化 事案8
シャフトの歪みをゼロ、かつ経年変化の無いようにしたい
某シャフトメーカーより、Ф28×400(S55C)のシャフトを、熱処理による歪みがゼロになるようにしたいとご依頼がありました。今回のケースの場合、経年変化もゼロにするために、焼入後の歪み矯正をせずに、焼入時点で歪みを抑える必要がありました。
熱処理後に歪み矯正を行なうと、応力が発生してしまい、これが経年変化の原因になります。よって、焼入時点で歪みを抑えること=「焼入後の残留オーステナイトの減少」が必須になります。残留オーステナイトを低減させるためにはいくつかの方法があります。
1.焼入時点のカーボンポテンシャルの調整
2.焼入後サブゼロ処理を実施
3.超サブゼロ処理でより効果的
材料から手配し、歪みを抑えながら高周波焼入れを行い、焼入時点での歪み量0.02mm以下を達成しました。
さらに金属熱処理ソリューションでは、長尺製品でも縦方向にセットを行い、冷却時はソルトバスにて行なう設備とノウハウによって、歪み矯正ゼロに努めています。また、残留オーステナイト量の調査を行なうことも可能です。
詳細な設備仕様は金属熱処理ソリューションの熱処理技術【設備】覧をご参照下さい。
熱処理方法
真空熱処理、塩浴熱処理、浸炭熱処理、高周波熱処理、窒化熱処理等の多彩な設備群の他、
サブゼロ装置、各種硬度測定機器、組織検査機器、保磁力測定機器を取り揃えております。