高周波焼入は、コイルを用いた高周波誘導電流を利用し、鋼の表面を急熱し、冷却水で急冷することで表面の1~2ミリを硬化させる焼入れ方法です。内部は軟らかいため、主に歯車やレール、ドライブシャフトなど、耐摩耗性や靱性を要求される部品の焼入れに最適です。また、部分焼入れが容易であることも大きな特徴と言えます。コイルには様々な形状があり、コイルの変更や電流を調整することで様々な形状に対応可能な自由度の高い熱処理技術です。
高周波熱処理の特徴
○ | 熱処理の時間が非常に短い。(1つのコイルに対し1つずつ加熱します) |
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○ | 部分焼きが可能。 |
× | 大物品の処理は不向き。 |
× | 複雑な形状の部品は電流が一定にならず不向き。 |
当社の特徴
・ | 中周波、低周波で焼入れ深さの調整が容易です。 | |
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・ | 1000種類以上のコイルを保有しており大物品や複雑な形状でも幅広く対応可能です。 | |
・ | 焼入れ時点に歪みを抑える独自の設備で、低歪化を実現しています。 | |
・ | 最大で10mまでセンタレスでの焼入れが可能です。 |
設備
・ | 高周波誘導加熱装置 | 250KHZ | 150KW | 1台 | ||
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仕様①:横移動焼入機(両焼)700×5000 仕様②:横型軸焼入機(手動)Ф10~Ф50×5500 | ||||||
・ | 高周波誘導加熱装置 | 80KHZ | 150KW | 1台 | ||
仕様①:縦型焼入機 Ф10~Ф150×2000 仕様②:縦型焼入機 Ф10~Ф50×600 | ||||||
・ | 高周波誘導加熱装置 | 10KHZ | 250KW | 1台 | ||
縦型焼入機 Ф30~Ф350×3000 | ||||||
・ | 高周波誘導加熱装置 | 200KHZ | 60KW | 1台 | ||
仕様①:縦型焼入機 Ф6~Ф50×500 仕様②:横型軸焼入機(全自動) Ф6~Ф30×1000 | ||||||
・ | 高周波誘導加熱装置 | 3KHZ | 200KW | 1台 | 横型焼入機(全自動) | Ф40~Ф200×10000 |
・ | 高周波誘導加熱装置 | 50KHZ | 150KW | 1台 | 横型軸焼入機(全自動) | Ф15~Ф40×3000 |
・ | 高周波誘導加熱装置 | 400KHZ | 50KW | 1台 | 横型軸焼入機(全自動) | Ф3~Ф10×3000 |
・ | 高周波誘導加熱装置 | 200KHZ | 100KW | 1台 | 横型軸焼入機(全自動) | Ф10~Ф30×3500 |
・ | 電気炉 | 3KW | Ф300×300 | 1台 | ||
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・ | 電気炉 | 40KW | 1000×600×1500 | 1台 | ||
・ | 電気炉 | 70KW | 1100×800×2000 | 1台 | ||
・ | 電気炉 | 60KW | 900×700×3500 | 1台 | ||
・ | 電気炉 | 80KW | 500×650×6000 | 1台 |