金属に窒素を浸透させ、窒化物を形成し表面を硬くする処理です。 表面硬さは高周波焼入や浸炭焼入を大きく上回り、摺動部の耐磨耗性の向上に最適です。窒化には塩浴軟窒化やイオン窒化など様々な種類がありますが、弊社は主流であるガス軟窒化を扱っております。窒素雰囲気中にアンモニアガスを添加し、550~600℃の温度で加熱保持し窒素を拡散侵入させ、表面に炭窒化物を形成し表面硬度を得ます。
ガス軟窒化の特徴
○ | 耐磨耗性、耐疲労性、耐腐食性が大きく向上 |
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○ | 処理温度が低いため、歪みが極めて少ない |
○ | ガスが届く範囲であれば硬化可能なので、塩浴軟窒化やイオン窒化では不向きな小間隙の処理や、内径の処理が容易 |
○ | 表面に不純物や酸化膜が付着しないため仕上がりが綺麗 |
○ | 焼入よりも表面が硬いため、摺動部の耐磨耗性の向上に最適。 |
× | 高Cr鋼、オーステナイト系ステンレスは不適 |
× | 硬化層が薄いため、大きな圧力が加わる物には不向き |
当社の特徴
・ | 当社では反応速度が速い、尿素の錠剤を直接滴注することで短納期化を実現しています。 |
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・ | 受入から出荷まで、最短5時間で出荷可能です。土日も対応可能です。(事前にご連絡下さい。) |
設備
・ | ガス軟窒化炉 | (ピット式) | 2台 | Ф600×1000 |
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